授乳中に便秘になってしまうと「便秘薬を飲んでも大丈夫なのかな?」「赤ちゃんに悪影響が出ないか心配・・・。」と不安になってしまいますよね?また、産後のお母さんは「育児などが忙しくてどうしても病院に行くヒマがない」「市販の便秘薬を使いたい」と言う人も多いと思います。
この記事では授乳中でも安心して飲める便秘薬、私が実際に産後に服用していた便秘薬などをご紹介します。産後の便秘に苦しんでいて、今すぐ解消したいと言う人はぜひご覧ください。
目次
産後は便秘になりやすい?
産後に便秘になってしまうお母さんはすごく多いですよね。これは出産の時の傷によってしばらくの間排便が難しくなってしまう事などが原因で起こります。さらに授乳中の人は母乳のために体内の水分を奪われることから水分不足に陥り便秘になってしまう事も多いです。
私も産後は授乳をしていましたし、赤ちゃんのお世話に忙しく生活習慣が乱れていたせいかホルモンバランスが乱れ、もともと便秘ぎみだった体質が悪化してしまいました。でも、私の家の近くには病院が無く、赤ちゃんを連れて遠くの病院まで行くのも負担が大きすぎる・・・。そんな事があり、市販の便秘薬を使おうか迷っていました。
結局私は薬剤師のお友達にいろいろ相談して薬を選んでもらったのですが、やはり市販の便秘薬の中には赤ちゃんに悪影響を及ぼす物があるんです。ということで、まず、このような便秘薬がどのように悪影響を与えるのかをご説明したいと思います。
授乳中に便秘薬を飲むと赤ちゃんに影響する?
授乳中の人が便秘薬を飲んでしまうと、赤ちゃんに影響を及ぼすことがあります。これはお母さんの母乳に便秘薬の成分が入り込み、これが赤ちゃんに影響して下痢などの症状を引き起こしてしまうためです。
このような状況を避けるためには、お医者さんに相談して赤ちゃんに影響の出ないお薬を処方してもらうのがベストなのですが、市販の便秘薬でも母乳に入りこむことが無く、赤ちゃんへの影響も出ない物があるのでそちらをご紹介して行こうと思います。
産後も安心して飲める便秘薬
「便秘がすごくツラいけど赤ちゃんもいるし、なかなか病院に診察に行けない・・・。」という事もありますよね?こんな時のために授乳中でも服用できる市販の便秘薬をご紹介します。
なお、市販の便秘薬を使う場合は自分が授乳中であることを薬剤師さんに伝えてしっかりと相談し、用法や容量を守って使うようにしてくださいね。
新ビオフェルミンS
「新ビオフェルミンS」は成分が体に吸収されないので副作用が出ることもなく、授乳中や妊娠中でも安心して服用する事ができます。
これは、ビオフェルミンがビフィズス菌や乳酸菌を含んでおり、これらが善玉菌として腸内環境を改善することで、腸内の悪玉菌や有害物質が減り、自然に腸の運動を促す効果があるからです。
イオナミン
「イオナミン」も授乳中でも服用することができる便秘薬です。
イオナミンは酸化マグネシウムという成分によって便秘を解消するタイプの便秘薬なのですが、酸化マグネシウムには腸から体内へ吸収する水分の量を抑えることで、腸内に水分量を保つという働きがあります。腸内に水分が増えることで便が固くならずに、スムーズに排便することができるようになります。
酸化マグネシウムは血液に吸収されないので、母乳にも一切混じることが無く、授乳中でも安全に服用することができます。
病院で処方される便秘薬の中でもマグミットやマグラックスなどは酸化マグネシウムの働きによる便秘薬です。
このタイプの便秘薬は便を柔らかくするので、便が固く毎回排便に苦労するような人や、宿便があるような人にオススメです。
コーラック
コーラックのシリーズにはいくつか種類があり、コーラック、コーラックII、コーラックファースト、コーラック坐薬タイプが授乳中でも安全に使える便秘薬です。
コーラック、コーラックII、コーラックファーストにはビサコジルと呼ばれる成分が含まれており、このビザコジルが大腸を刺激することで腸が活発に動き便秘を解消すると言うしくみです。
さらにコーラックII、コーラックファーストにはDSSと呼ばれる成分が入っており、便に水分を与えることで便を柔らかくする効果が追加されています。
ビサコジルも母乳には一切入り込むことはありません。授乳中でも服用することができます。
産後に避けるべき市販の便秘薬
「市販の便秘薬の中には、赤ちゃんに影響を及ぼす成分が含まれている物もある。」と言いましたが、これらはセンナ(センノシド)や大黄という成分によるものですので、これらが含まれている便秘薬は絶対に避けるようにしてください。
センナ(センノシド)が含まれている便秘薬
センナは大腸を刺激して腸の運動を促す働きのある植物由来の成分なのですが、センナを摂取するとその成分が母乳に混ざってしまうのです。このセンナの成分が入り込んだ母乳を赤ちゃんが飲んでしまうと、赤ちゃんが下痢になってしまう場合があるので授乳中にセンナが含まれる便秘薬を使うのは避けましょう。
センナが含まれる主な市販の便秘薬には以下のようなものがあります。
- コーラックハーブ
- コーラックファイバー
- スルーラックS
- スルーラックデトファイバー
- スルーラックプラス
- 新ウィズワン
大黄が含まれている便秘薬
大黄は腸壁を刺激して排便を促す働きのある成分ですが、こちらもセンナと同じように授乳中に摂ると母乳に混ざってしまう事があり、これを赤ちゃんが飲むと下痢になってしまう事があります。ですので大黄が含まれている便秘薬も授乳中は絶対に避けましょう。
大黄が含まれる主な市販の便秘薬には以下のようなものがあります。
- タケダ漢方便秘薬
- 百毒下し
そのほか便秘に効く漢方の多くにも含まれているので注意してください。
かんちょうという手段も、、、
浣腸(かんちょう)も産後の便秘にはおすすめです。浣腸とは薬をおしりから注入するタイプの便秘薬ですので、母乳に薬の成分が混ざる心配がなく、授乳中でも安心して使うことができますよ。
しかし、他の便秘薬と同じように浣腸も頻繁に使いすぎると効果が薄まりますし、ヒドくなると浣腸なしでは排便できなくなってしまうこともあります。
あくまで一時的な解決策として使用しましょう。
産後の便秘薬は最終手段
授乳中でも安全に使えるからといって、便秘薬をあまり頻繁に使いすぎないようにしましょう。便秘薬に頼りすぎてしまうと自分で排便する力が弱まり、便秘が悪化したり、薬なしでは排便できないようになってしまうこともあります・・・。
便秘薬は一時的な解決にしかならないので、最終手段としてとっておきましょう。
便秘薬を使うにしても使わないにしても、まずは根本的な便秘の解消が絶対に必要です。これには水分不足や悪い生活習慣などの原因を改善していく必要があります。
ただでさえ育児など慣れない生活で大変な時期、便秘に悩んでいては普段の生活もツラくなってきてしまいます。赤ちゃんと毎日ハッピーに過ごせるように、まずは便秘をしっかりと治してしまいましょう。
産後の便秘薬選びには十分注意しましょう!
いかがでしたでしょうか?産後にどうしても便秘薬を使いたいと言う人は、母乳に成分が混入することが無く、赤ちゃんに影響を与えることが無いものを選んで使うようにしてください。
薬についてはお医者さんに相談するに越した事はありません。市販の便秘薬を使う事は、その症状や薬についてお医者さんに相談できないという点でデメリットがあります。
できればお医者さんに相談し、どうしても必要な時に市販薬を使うようにしましょう。また、市販薬を購入する時は薬剤師さんに自分は授乳中だと伝え、相談してから選ぶようにしてください。さらに、お医者さんに処方された薬を服用する場合も用法容量は絶対に守るようにしてください。
この記事が少しでも便秘に苦しむお母さんの助けになる事を願っています。
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