産後の便秘でお腹が痛い!!解消法とよくある5つの原因とは?

産後の便秘による痛みの解消法!!よくある4つの原因とは?
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産後の腹痛に悩んではいませんか?出産がきっかけで便秘になってしまい、腹痛に悩まされる人は多いです。また、産後の腹痛には便秘以外にもいくつかの原因が考えられます。その原因は、時間が経てば自然に治るものから、今すぐ病院で治療した方が良いものまでさまざまです。

この記事では、産後の腹痛によくある原因と、その解消法をご紹介します。「腹痛がツラくて、いますぐ治したい・・・。」そんな人はぜひ見てください

産後の便秘でお腹が痛い!!

産後は腹痛が起きやすい

産後に腹痛を経験する人はとっても多いんです。私もその中の1人だったのですが、常にキリキリと痛んで、とってもキツいんですよね・・・。

産後には「便秘」になるお母さんも多く、その便秘が原因でお腹に痛みを抱えてしまう人が多いです。しかし、便秘による腹痛は下腹部に起こりますが、同じ下腹部には出産に関係する子宮などの臓器も入っていますよね?ですので、あなたの腹痛はもしかしたら、便秘以外の事が原因で起こっている可能性もあります。

ということで、産後に腹痛が起きる人に多い原因を、いくつかご紹介します。

産後にお腹が痛くなる原因は便秘だけじゃない

なぜ産後に腹痛がおきてしまうのか

産後に腹痛が起きる原因は、大きく5つほど考えられます。時期や特徴から、あなたの腹痛の原因がどれに当てはまっているのか、チェックしてみてください。

便秘

産後は便秘になってしまう人もすごく多いので、これが原因になって腹痛に苦しめられる人も多いです。

私も出産が終わってからずっと腹痛に悩んでいました。毎日少しずつですが、便は出ていたので便秘ではないと思っていました。しかし1か月以上たっても腹痛は収まらず、むしろ悪化していたので病院に行ってみると、レントゲンには腸に沿ってしっかりと便が写っていました・・・。

このように、排便していても便秘になってしまっている場合もありますので、自分で判断せずに、できれば病院で診てもらう事をおススメします。

便秘の解消法については他の記事で詳しく書いているのでぜひ、ご覧ください。

【産後の便秘解消法】原因と今すぐ解消できる6つのかんたん解消法

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子宮収縮

子宮収縮」が起きているせいでお腹が痛むこともあります。

子宮収縮とは、妊娠中に赤ちゃんの成長とともに大きく膨らんだ子宮が、出産後もとの大きさに戻るために縮むことです。「後陣痛」とも呼ばれています。

子宮が収縮する時に下腹部をギュっと締められるような痛みがありますが、赤ちゃんを産むための体から元の体へと戻るために起こることなので、そんなに心配はありません。

授乳をする事によって、子宮の収縮を促すオキシトシンというホルモンが分泌されるので、より痛みが増す事があります。また、子宮への負担が溜まっている人の方が収縮に必要な力も大きいので、1人目より2人目、3人目を産むときの方がこの痛みは大きい傾向があるようです。

痛みが治まるまでの期間にはかなり個人差があるようですが、私は3日ほどでズキズキという痛みは治まりました。長くても1週間ほどで収まる人が多いようです。

子宮自体が完全に収縮するのには1ヶ月~1か月半ほどかかるので、ときどき痛むこともありますが、それ以上たっても下腹部の痛みが続くなら、「子宮復古不全」という状態かもしれないので、病院で診察を受けてください。また、あまりにも痛みが強い場合もお医者さんや看護婦さんに伝えましょう。

悪露

子宮が元の大きさへ縮んでいく産後1ヶ月~1ヶ月半ほどまでは、「悪露(おろ)」によって腹痛が起きることもあります。

悪露とは出産後に、膣や子宮、子宮頸管から出る血液やリンパ液、分泌液や不要物などが混ざったもので、月経と同じように排出され、その時に腹痛を起こすことがあります。この痛みも自然と治まるので心配はいりません。

この悪露は、赤→茶色→黄色と変わっていき、だんだんと量が減って、完全に収まるのには長い人で産後2ヶ月くらいかかります。悪露の経過は、子宮がそれくらい回復したか指標になるので、毎日状態をチェックしておくと良いですよ。

子宮脱

産後に「子宮脱」という状態になってしまう人もいます。

子宮は通常、骨盤の筋肉やじんたいに支えられているのですが、妊娠や出産によってこの筋肉やじんたいが伸びてしまったり、傷がついてしまうと子宮が元の位置からズレてしまう事があります。これを子宮下垂といい、この状態がさらに悪化して子宮が膣からはみ出してしまう状態を子宮脱と言います。

子宮脱になると、引っ張られるような違和感や痛みを感じるようになります。子宮がそもそもないはずの位置にズレるので、他の臓器をじゃましたり、排尿や排便を阻害してしまう事もあります。悪化すると子宮が下着とこすれて痛みやかゆみ、さらに出血を引き起こす事もあるんです。

特に大きな赤ちゃんを出産した人、もともと肥満体質だった人、高齢の人などは、この子宮脱になる確率が高くなります。

下痢

産後には下痢も起こりやすいです。また、便秘と下痢を繰り返してしまう人も多いです。

赤ちゃんが生まれると、赤ちゃんのお世話に付きっきりになり、1,2時間ごとにオムツを交換したり、夜あまり寝られなくなったり、慣れない生活に疲れやストレスが溜まってしまいやすいですよね?この疲れやストレスが下痢の原因になってしまうのです。

産後に便秘でお腹が痛くなるには2つの原因がある

便秘で腹痛が起こるのには2つの原因がある

便秘で腹痛が起こっている時、

  • 腐敗したガスが腸にたまっている
  • 腸がけいれんしている

主にこの2つが原因になっています。

腐敗したガスが腸を圧迫して起こる腹痛

お腹がパンパンになったり、しょっちゅうおならが出てしまっていませんか?そんな時は、腐敗したガスが腸を圧迫することによって腹痛が起きている可能性が高いです。

便秘のせいで便が腸の中に溜まってしまうと、その便が腐敗してガスを放出し始めます。このガスが腸の中に充満してしまうと、腸がパンパンに膨らんでまわりの臓器を圧迫することによって、腹痛を引き起こしてしまうのです。

このタイプの腹痛は、身体を丸めると痛みがマシになり、逆に身体を反らすと痛みが強まるという特徴があります。また、その他にも

  • お腹が張る
  • 常に腹痛がある
  • しばらくの間便意が起きない

このような症状がある場合も、腐敗ガスによって腹痛が起きていることがほとんどです。

また、腐敗ガスは腸から血液に入り込み、全身に巡ってしまいます。このタイプの便秘は、長引けば長引くほどガスがたまり、どんどん痛みが強まってくるのでできるだけ早く改善したいですね。

このタイプの腹痛が起こってしまう原因

ガスが腸に溜まる事による腹痛が起こるのには、以下のようにいくつかの原因があります。

腸が冷えてしまっている

腸が冷えているとガスが溜まりやすい状態になってしまいます。例えば、暑いときに冷たい飲み物ばかり飲みすぎたり、真冬でも飲み物に氷を入れたりしていると、腸が冷えやすくなります。

女性ホルモンの影響

腸は女性はホルモンの影響も受けやすいです。生理前は体に水分を溜めやすくなるので、腸もむくみやすく、腸の動きが鈍ってガスが溜まりやすくなってしまいます。

ストレスによる影響

ストレスは万病の元と言いますが、腸もストレスの影響をとっても受けやすいんです。ストレスが溜まりすぎると腸が活発に動けなくなり、ガスがたまりやすくなります。
オナラを我慢している

オナラを日常的に我慢してしまう事が多い人は、このタイプの腹痛になりやすい傾向にあります。

運動不足

運動する事で腸を活発化させることができますが、逆に運動不足だと腸の動きが鈍くなり、おなかにガスがたまってしまう原因になります。

腸がけいれんすることで起こる腹痛

腸がけいれんする事で腹痛が起こる事もあります。“腸がけいれんする”とは言っても、「今けいれんしている!」などと感じるわけではありません。腸がけいれんして腹痛が起こっている場合、下痢になってしまったり、激しい腹痛に襲われることがあります。

この腹痛は、けいれん性便秘の症状としてよく見られます。この便秘では便が硬くなっているためなかなか排泄されにくく、改善されにくいのも特徴です。

固い便の解消法についてはコチラも参考にしてください。

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このタイプの腹痛が起こってしまう原因

腸のけいれんするには、ストレスとの関係が大きいと言われています。強いストレスを受けたり、日常的にストレスにさらされていると、この腹痛が起こりやすいくなってしまいます。

他にも

  • 生活習慣の乱れ
  • 睡眠不足
  • 精神的な疲れ

などによって自律神経が乱れてしまうと、過剰に腸がぜん動運動してしまい、けいれんが起こってしまうようです。

産後の便秘でお腹が痛い場合の解消法

便秘による腹痛の解消法

便秘のせいで腹痛が起こっている人は、もちろん便秘を解消してしまうのが1番手っ取り早い方法です。しかし、食べ物やに気を付ける事でできるだけ腹痛を抑える事がでいきます。

腹痛が起きているときに良い食べもの

腹痛が起きている時は、胃腸や消化に良い食べ物を食べるようにしましょう。私はリンゴヨーグルトをよく食べていました。この2つはとても合うのでおいしいですし、リンゴには腸内の環境を良くする効果があります。また、ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌が多く含まれているので、腸内で悪玉菌を減らし、腸内環境を整えてくれます。

この他にも、消化に良い麺類おかゆなど、あくまで腸に負担をかけない物を選ぶようにしましょう。また、お腹がすいていてもたくさん食べすぎてはいけません。腹八分目でストップするようにしてください。

これらの食べ物は避けましょう

腹痛が起こっている時には以下のような食べ物は避けてください。

脂肪分の多い食べ物

唐揚げなどの揚げ物や、ケーキなどの甘い食べ物は消化に悪く、腸に大きな負担をかけてしまいます。腹痛が起きている時は避けた方が良いですね。

辛い、刺激が強い食べ物

唐辛子やスパイスなどの刺激の強い食べ物も、荒れた腸内をさらに荒らしてしまうので腹痛が起きている時は我慢しましょう。

魚介類

刺し身などの生物や、タコやイカ、貝類なども、実は消化しにくい食べ物なので腹痛の時はやめておきましょう。

アルコール類

お酒などのアルコール類は、お腹が痛い時は絶対に飲まないほうが良いです。胃腸以外の臓器にも、大きな負担がかかってしまいます。

腐敗したガスがたまる症状を解消する方法

ガス抜きマッサージ

ガスとはオナラのことですが、お腹の痛みを和らげるには、単純にこのオナラを出してしまえばいいんです。これにはマッサージがとっても有効なんですよ。

マッサージの方法

おへその周りをのの字にクルクルと、やさしく撫でるようにマッサージをします。右足の付け根の上からみぞおちを通って左足の付け根の上まで、腸をなぞるようにしてみて下さい。
3~5分ほどマッサージしてみましょう。お腹が温まって腸が動き出し、けいれんも抑えてくれます。朝起きてすぐか、お風呂上りに行うと効果的です。
また、トイレで踏ん張るとき行うと。腹痛を抑えられ、排便もしやすくなります。寝ながら行うと、腹痛を和らげることもできます。
はじめはおそらく、すごくオナラが出はじめると思います。便が出るまでにはしばらくかかるかもしれませんが、気分が悪くならない程度の強さで気長に試してみてください。

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食事中は喋らない

こんな事を意識したことはないと思いますが、食事中話しながら食べ物を食べると、体内に空気が入り込みやすくなるんです。食事は毎日何回も摂るものなので気を付けましょう。

ストローを使う

ストローを使うことも、体内に無駄な空気を取り込まないことに役立ちます。

おならを我慢しない

人前でおならするのは恥ずかしいと思うかもしれませんが、できるだけ我慢しないようにしましょう。どんな美人でもおならをしていますよ!

軽い運動をする

近所を散歩したり、窓ふきなどの掃除、毎日できるような軽い運動から始めてみてください。

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腸がけいれんすることによる腹痛の解消法

飲み物に注意

腸がけいれんしている場合の便秘には温かい飲み物がおすすめです。温かいものを送ってあげると腸を安定させることができます。反対に、冷たい飲み物はNGです。便秘による腹痛の時に冷たい飲み物を飲むと、余計に便が出なくなってしまうので、暖かいもの、または常温で飲むようにしてください。

白湯

固い便は暖かい水分に溶ける性質があるので、白湯は固い便に効果的です。熱すぎるとお腹がびっくりしてしまうので、「ちょっとぬるいかな?」と思うくらいが良いと思います。1日800ml以上飲んでしまうと腸内に必要な栄養素まで洗い流してしまう恐れがありますので、飲み過ぎないようにしましょう。
白湯は便秘解消効果のほかに、
・冷え性改善
・ダイエット効果
・デトックス作用
・美肌効果
などの働きもあります。

ココア

ココアには、リグニンと呼ばれる腸の調子を整える作用のある成分が含まれており、腸内の善玉菌を増やすことで腸内環境を整えてくれます。

コーヒー

腹痛が起きている時に、特に注意したいのがコーヒー。ただでさえ腹痛で胃が弱っているので、カフェインを摂ると刺激が強すぎて腹痛が悪化しちゃうんです。

青汁

水分不足による便秘の場合は、青汁には便秘を解消する作用があるので効果を発揮するのですが、便が固くて便秘になっている場合、冷たい青汁よりも暖かい飲み物のほうが効果的に便を排泄することができるのです。

お腹を温める

カイロなどでお腹を温めるだけでも十分に効果があります。

ストレスを減らす、解消する

私はまず、自分のストレスが何によるものなのか、そのストレスが回避可能なものなのかを分析し、回避できるものは回避し、回避できないものはなるべく自分にストレスがかからないような対処法を探していきました。
また、ストレス解消のためにより時間を使うように意識し始めてからは、便秘もさらに改善したと思います。

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便秘じゃないけどお腹が痛い場合の解消法

便秘以外のことによる腹痛の解消法

腹痛の原因が子宮収縮(ご陣痛)や悪露の場合

子宮収縮や悪露が原因の腹痛の場合、自然に収まってくるものなので通常はそんなに心配する事はありません。しばらく様子を見ても良いでしょう。しかし、産後はデリケートな時期ですので無理は禁物。痛みが我慢できない時は、すぐに病院に行って鎮痛剤をもらいましょう。

また、痛みがある時はしっかりと休息を取り、体を清潔に保つようにしてください。悪露には細菌が繁殖しやすいので、少し傷が痛みますがしっかりと洗って清潔にしておきましょう。

腹痛の原因が下痢の場合

食生活に気を付ける

下痢は腸内環境が悪いせいで起こっている事が多いので、食生活に気を付けましょう。
赤ちゃんのお世話に気を取られていると、あなた自身の食事はおろそかになりやすいですが、消化に良いものをゆっくりと食べる事が必要です。

お粥や麺類などの消化に良く温かい料理がおすすめです。また、腸に善玉菌を増やすのに役立つヨーグルトや納豆などの発酵食品も腸内環境を良くしてくれます。

リラックスしてストレスをためない

ストレスを受けると、腸をコントロールしている自律神経が乱れやすくなってしまうので、
ストレスをできるだけ溜めないようにしましょう。

子育てに神経質になりがちですが、楽観的にするように意識したり、できるだけ家族に協力してもらって、たまにはリラックスできる時間を作るのもオススメです。私は同じくらいの時期に出産したママ友とおしゃべりすることで、ストレスをかなり解消することができていたと思います。また、たまには体を動かすことも気分転換ができていいですよ!

休息をとる

赤ちゃんのお世話をしていると睡眠不足や疲れが溜まる事が多いと思いますが、下痢の解消にはしっかりと睡眠をとり、疲れを取る事も重要です。また、これはストレスの解消にもつながります。

家事も育児も、少し手を抜いたくらいで大問題にはなりません。自分だけで頑張りすぎず、だれかのサポートを頼るのも時には重要です。しっかり休んで解消してしまいましょう。

お腹を冷やさないようにする

体、特におなかを冷やしてしまうと、下痢や便秘の原因になってしまいます。常にお腹を温めるように意識したり、お風呂でしっかり体を温めましょう。また、冷たい飲み物は避け、常温や白湯などを飲むようにしてください。

こんな時にはすぐに病院へ行きましょう

こんな時にはすぐに病院へ行きましょう

どの原因による腹痛でも、我慢できないほどの強い痛みがある場合や急に痛みが増したなどの場合は、はやめに病院で受診する事をおすすめします。

出血がある、普段より多いなどの場合

出血がある、また、悪露などの出血がいつもより多い場合も病院で診てもらった方が良いでしょう。出血量や悪露の色、大きさ、臭いなどに違和感を感じる時は、その違和感をメモしてお医者さんか看護婦さんに伝えてください。

熱がある場合

下腹部痛のほかに、高い熱がある場合は、悪露などから細菌が感染している場合もあるので、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。

産後の体は、出産前とはまったく別物になります。不安や心配が少しでもある時は、一人で悩まずに病院で診てもらってしまった方が安全ですし、あなた自身も安心できますよ。

産後のお腹の痛みは自然に治ることもある

まとめ

いかがでしたでしょうか?産後の腹痛はいつまで続くかわからず、不安になってしまう事もあると思います。しかし、子宮収縮や悪露は6~8週間くらいで終わる人がほとんどですし、便秘や下痢も授乳期間が終わったり、子育てに慣れ始めるタイミングで自然と治る人もいます。ですので、何かあったらすぐにお医者さんに相談する事だけ意識していれば、あまり心配しすぎることはないですよ!

この記事が少しでも腹痛に悩むお母さんの役に立つことを願っています。

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