おつまみとして大人気な「ピーナッツ」。おいしいですよね。ピーナッツはそのおいしさだけでなく、高い便秘解消への効果でも知られています。また、アフリカの貧しい子供たちには、国連やユニセフからピーナツバターの缶が贈られるなど、その栄養価の高さは世界でも認められているのです!
一方、「ピーナッツを食べると便秘や下痢になる。」「ピーナッツを食べてニキビが増えた。」など、真逆の情報もよく見かけます。実はピーナッツは、少し「食べ方」を間違えると便秘解消に逆効果なだけではなく、深刻な病気になってしまう事も・・・。便秘を解消して、ピーナッツの素晴らしい効果を手に入れたい人は絶対に、見てください。
目次
ピーナッツって落花生のこと?どんな効果がある?
便秘への効果の話をする前に、少しピーナッツの事を知っておきましょう!皆さんは「ピーナッツと落花生の違い」って分かりますか?実は両方同じ食材なのですが、日本では以下のように呼び分けられています。
- 殻が付いている状態を落花生
- 殻が剥かれ、中身だけの状態の物をピーナッツ
また、ピーナッツには以下のように素晴らしい効果がたくさんあるんです!
- 便秘解消効果
- アンチエイジング効果
- 美肌効果
- ダイエット効果
- 生活習慣病予防
- 二日酔いの軽減
こんなに素晴らしい効果があるのですが、すこし食べ方を間違えると美容や健康に悪影響が出てしまう事があります。ということで、「なぜ悪影響が出てしまうのか」、その原因を見ていきまし391ょう!
ピーナッツの効果は便秘のタイプによる?
便秘には大きく3種類のタイプがあり、ピーナッツが効果的なのは「弛緩性便秘」という便秘に対してです。まずはあなたの便秘がどのタイプか、チェックしてみてください。
弛緩性便秘
「弛緩性便秘」では、胃腸の運動が鈍くなったり、腸回りの筋力が弱くなったりする事によって、便が腸内にある時間が長くなってしまいます。便は、その間に水分を奪われ続けるので、便が固くなってしまうのです。
弛緩性便秘になると、「お腹がすごく張っているのに、排便できない」という状態になります。
けいれん性便秘
けいれん性便秘の原因は、ストレスなどの精神的な負担が多いです。この便秘は、腸の一部分が狭くなってしまう事で、便が腸の中を動きづらくなってしまいます。
けいれん性便秘では、急にひどい痛みや強い便意を感じるなどの症状が起きます。
直腸性便秘
この便秘は、便意が起きているのに我慢したり、便秘薬を常用する事によって、便意を感じるためのセンサーが鈍くなる事で起こってしまいます。排便できないので、便が直腸あたりに溜まってしまい便秘になってしまいます。
腸の動きに全く問題が無くても、便意を感じないために排便ができないという状態になります。
ピーナッツの便秘への効果
ピーナッツには、食物繊維や不飽和脂肪酸、ビタミンなど、便秘の解消や予防にとっても効果が高い栄養が豊富に含まれています!
豊富な食物繊維
食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類がありますが、このうち、ピーナッツに多く含まれているのは“不溶性食物繊維“です。
不溶性食物繊維は便のサイズを大きくする効果があり、腸を刺激して排便をうながす事ができます。
不溶性食物繊維が最も効果があるのは“弛緩性便秘”です。“直腸性便秘”の人には逆効果になってしまう事があるので、注意してください。“けいれん性便秘”の場合、症状が落ち着いている時には効果的ですが、けいれん性のひどい症状がある状況で不溶性食物繊維をたくさん摂ってしまうと、症状が悪化する危険があります。
リノール酸とオレイン酸がピーナッツの50%!!
ナッツは不飽和脂肪酸をたくさん含んでいる物が多いですが、ピーナッツには「リノール酸」や「オレイン酸」という不飽和脂肪酸が多く、ピーナッツ全体の50%を占めています。これらは、腸の運動をうながすので、便秘解消にかなり効果的です。
便秘に効果のあるビタミンも豊富
ピーナッツは便秘解消効果のあるビタミンも豊富です。
- 消化吸収を助け、腸内環境を改善する善玉菌を増やす働きをするビタミンB
- 余分な老廃物を排出するなど、デトックス効果が期待できるビタミンE
などが含まれます。これらは「弛緩性便秘」や「直腸性便秘」に対して効果が高いです。
ピーナッツには便秘以外にも様々な美容効果が!
アンチエイジング効果、美肌効果
ピーナッツのビタミンE、ポリフェノールはアンチエイジングや心筋梗塞、脳卒中、ガンなどの予防にも効果があります!ポリフェノールには血液をサラサラにする効果もあるので、美肌への効果も期待できます。
ダイエット効果も抜群
ピーナッツに含まれているオレイン酸には
- 血液をサラサラにする
- 善玉コレステロールを増加させる
- 悪玉コレステロールを減少させる
という効果があります。これらの影響で血流が良くなるので、代謝が上がって痩せやすい体質になる事ができます!
二日酔い対策
ピーナッツのビタミンB3は、二日酔いを引き起こすアセトアルデヒドを分解し、肝臓への負担を軽減する効果があるので二日酔い対策におすすめです。ですから、ピーナッツがお酒のおつまみとしてよく出されるのは、実はとても理にかなっているのです。
ピーナッツは食べ過ぎると逆に便秘になってしまうかも・・・
“タンニン”が便秘を引き起こす
ピーナッツの皮に多く含まれるタンニンは、アンチエイジングやコレステロールを抑えるなど美容に良い効果がたくさんある成分ですが、このタンニンを過剰に摂ると腸の働きを低下させ、便秘を引き起こすことがあります。
ナッツは摂りすぎると消化に悪い
ナッツ類全般に言えることですが、ピーナッツもあまり消化に良くありません。消化活動が追いつかなくなると内臓に負担がかかり、便秘や下痢になってしまいます。しかし、これはあくまでも食べ過ぎた場合のみ起こる事、食べ過ぎてしまわないように気を付ける事がとても重要です。
また、ピーナッツに含まれているビタミンは、食べ過ぎるとどんどん肝臓に溜まっていき負担をかけて、腹痛を引き起こすことがあります。
カロリーが高い
ピーナッツのカロリーは100gあたり560kcalほどです。けっこう高カロリーなんですね。ダイエット効果の高いピーナッツですが、もちろん食べ過ぎると太ってしまいます。食べる量には気を付けましょう。
ニキビ
ピーナッツに含まれる脂質の大部分がオレイン酸やリノール酸などの体に良い脂。「ピーナッツを食べるとニキビになる。」と聞く事もありますが、実際には他の原因で起きているのです。
この原因とは、ピーナッツをよりおいしくするために使われる塩や油なのです。正しく保存されていないと、このような油が酸化し、肌トラブル引き起こすのです。
アレルギーの悪化
ピーナッツに含まれるリノール酸は、あまり摂りすぎるとアレルギーの原因になってしまう事があります。リノール酸は、すでに持っているアレルギーを悪化させてしまう事もありるので気を付けてください。
まれに発がん性が含まれている
ピーナッツの皮には、稀に微量の「アフラトキシン」というカビ毒が含まれている事があります。かなり珍しいようですが、特に海外産のピーナッツは輸送する最中にアフラトキシンが発生する事があるようです。
これはめったに起こる事ではないのであまり心配する必要はありませんが、あまりに食べ過ぎるとこのようなリスク生まれる可能性があります。
ピーナッツの悪影響を避けるためのポイント
1,ちょうどいいピーナッツの摂取量
ピーナッツの粒の大きさにもよりますが、一日に摂るべき量の目安は30粒ほどです。
2,お店での選び方
お店で売られているピーナッツは塩がたくさん振りかけられていたり、油で揚げられた物などが多いですよね?でも、これらを日常的に食べると塩分などをかなり摂りすぎてしまう事になります。できるだけ無添加や無塩、素焼きなどの物を選ぶようにしましょう。
3,食べる時は水分といっしょに
便秘効果をさらに上げたい人は、ピーナッツを食べる時に水をたくさん飲むと良いでしょう。ピーナッツの不溶性食物繊維が、水分を保ち腸まで運んでくれるので、便が固くなるのを防ぎます。
4,密閉容器で保存しましょう
ピーナッツの脂は空気に触れていると非常に酸化しやすいので、保存する時は密閉容器に入れて空気を遮断しましょう。冷蔵庫や冷凍庫に入れておくのもオススメです。
5,薄皮付きを食べるとさらに健康効果が
ピーナッツは、薄皮にも栄養がたくさん入っています。パサパサしてあまり好まれませんが、健康のために食べるならできるだけ薄皮付きの物を選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?ピーナッツにはスゴイ効果がたくさんあるのですが、食べ過ぎたり、保存状態の悪い物を食べてしまうと便秘が悪化したり、さまざまな悪影響が出てしまうのです。
私もときどきピーナッツを過剰に食べてしまう事もありましたが、「まず、お皿に出す」「題した量以上は食べない」というルールを課してコントロールしています。このルールを課してからはピーナッツの悪い影響が出たことは全くありません。ピーナッツの良い効果をたくさん受けられています!あなたもぜひ、食前やおやつの代わりとして取り入れてみてはいかがでしょうか!?
この記事が1人でも多くの人の役に立つ事を願っています。
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