産後に切れ痔になってしまって悩んではいませんか?中には出産後に人生で初めて切れ痔になってどうすればよいか分からないと困っているお母さんもいると思います。私も産後にヒドイ便秘になってしまった事が原因で痔になってしまい「痔って放置していても自然に治るものなの?」「薬は市販の物を使っても大丈夫?」など分からない事だらけですごく不安でした。でも、痔の相談ってなかなか人にしづらいですよね?
この記事では産後に切れ痔になってしまいやすい原因や症状、効き目の高い解消法などについてご説明します。切れ痔をできるだけ早く治したいという人はぜひ、読んでみてください。
目次
産後の便秘による切れ痔は自然治癒する?
結論から言うと、産後の切れ痔は放っておいても自然に治る可能性はあります。ただ、必ず治るという訳ではありませんし、もし治らずに、さらに症状が悪化してしまった場合はヒドイ痛みがずーっと続くだけでなく手術が必要になる事もあるのです・・・。
ですので、「きっと治る!と信じて何もせずにいたら思ったより深刻な状況になっていた・・・。」なんて事にならないように、早めに治療を始めることを強くオススメします!
また、我慢できるていどの痔でもキリキリと痛む切れ痔を我慢しながら慣れない赤ちゃんのお世話や家事をこなして行くのはかなりの負担です。私も痔になってしまい、しばらく様子を見る事にしたのですが結果的にこれが大きなストレスになってしまいました。私も自身で経験しましたが、あまり無理して我慢しない方が良いですよ!
痔の性質からも言える事ですが、痔は早めに治すのが一番かんたんな治療法だと言えます。この理由は後ほどご説明しますが、痛くて座れなくなったり手術が必要になってしまったら大変です。育児や家事に追われて自分の体調管理まで手が回らないと言う気持ちは身に染みてわかりますが、しっかり治してしまった方がその後の生活を飛躍的に快適にすることができますよ。
産後に切れ痔が起こりやすい原因は便秘
まずは産後になぜ切れ痔が起こりやすいのか知っておきましょう。
産後に切れ痔が起こりやすい原因は出産や産後に起こる体質、生活の変化と深く関係しています。その中でも1番大きな原因は、多くのお母さんたちが産後に経験する「便秘」です。
便秘になり、便が固くなってしまうことで肛門を傷つけ、それを何度も繰り返すことで切れ痔を引き起こしてしまうのです。とくに授乳をしているお母さんは水分不足に陥りやすく、それが原因で便が固く、便秘になってしまう人はかなり多いですよ。便秘が原因で切れ痔になってしまうとその痛みから排便を我慢することが増え、それがさらにヒドイ便秘を引き起こしてしまうという悪いサイクルも生み出してしまいます。
また、便が固い場合だけでなく下痢など便が柔らかすぎることによっても、排便の勢いで肛門を傷つけてしまう事があるんです。
便秘や下痢の他にも、授乳などが原因で血流が悪くなったり、妊娠中にお腹の中で赤ちゃんに頭部が内側から肛門を圧迫することも便秘の原因として考えられます。
産後の便秘による切れ痔ってどんな状態?
ここまで切れ痔の話をしてきましたが、そもそも切れ痔とはどんな状態なのかよく知らない人もいるのではないでしょうか?私も実際に自分が体験するまで切れ痔という言葉を知っているくらいで、どんなものか全く気にしたこともありませんでした。実際に痔に悩んでいる人の中にも「これって切れ痔?いぼ痔?」のように混同している人もいると思うのでご説明したいと思います。
切れ痔(裂肛)とは肛門や周辺の粘膜が傷つくことで、キリキリとした鋭い痛みや少量の出血といった症状があります。それに対していぼ痔はあまり痛みがない事が多く、たくさん出血することも少なくない、という違いがあります。
切れ痔は、初めはスリ傷のような小さな傷がヒリヒリと痛むことから始まります。しかし、肛門は同じ部分に負担が掛かりやすく、何度も同じ部分が傷つくことによってだんだんと慢性的でより深刻な切れ痔になっていきます・・・。これは傷が治る時に徐々に皮膚が分厚くなり、繰り返すたびに傷は深く、治るのに時間がかかるようになっていくからです。
これが痔の治療はできるだけ早く始めた方が良い理由です。はじめのスリ傷程度のうちは日ごろのケアで簡単に治りますが、「放っておいてもいつか治るよね。」と放置している間に傷口が深く、慢性的の物になってしまうと最悪、手術が必要になってしまう事もあります。
肛門狭窄になる恐れも・・・
切れ痔の傷が治る時にだんだん皮膚が分厚くなると言いましたが、これによって肛門周りの筋肉が固まり、肛門が開きずらくなる状態を肛門狭窄と言います。
この状態になってしまうと肛門は余計にダメージを受けやすくなってしまいます。肛門狭窄になってしまっても自分で治すのは難しくなってしまいます。
産後の切れ痔解消には便秘解消が超重要!
切れ痔を治すには正常な排便をする事が最も重要です。便秘や下痢などで便が固すぎ、柔らかすぎると言う状況では痔を改善するのは難しいのです。産後は便秘になってしまう人も多いので、まず、便秘の解消を考えましょう。
便秘の解消
便秘を解消するには日々の習慣がとても重要になります。特に以下のような事に気を付けてみるようにしましょう。
・毎日2L以上の水分を摂る。一気に摂るのではなく、こまめに摂るようにする。
・1日3食、バランスの良い食事を心がける。
・便意は我慢せず、毎朝トイレに行くクセをつける
・軽い運動をしてみる
産後の便秘解消については他の記事に詳しく書いているのでぜひ見てみてください。
体を温める
体を冷やす事も痔には良くないので、できるだけ温めるようにしましょう。シャワーだけで済ましていると言う人は、湯船でしっかりと体を温めると血流がよくなるのでオススメです。
傷口を清潔にする
特に傷がある時はその部分をキレイに保っておく必要があります。排便後は必ず清潔にしましょう。温水のウォシュレットは肛門を拭く痛みを抑えられるだけでなく、肛門を温めることもできるのでお家のトイレにウォシュレットがある人は使ってみてください。
薬で改善する
市販薬を使いたい場合は薬剤師さんに必ず相談しましょう。痔の薬にはステロイドが含まれている事が多いですが、これが赤ちゃんに影響する事は無いと言われています。しかし、念のためこれも薬剤師さんかお医者さんに相談した方が安心でしょう。
早めにお医者さんに診てもらいましょう
痔の相談というと少し恥ずかしく思ってしまい、なかなか病院に行ったり人に相談しづらい話題ですよね?でも子供を持つお母さんの7割が痔を経験しているというデータがあるほど痔はお母さん達にとって身近な問題。お医者さんは毎日のように痔の患者さんと接していますし、少し抵抗があるかもしれませんが1度しっかり病院(肛門科)で診てもらった方が安心です。
どうしても抵抗がある、相談できないと言う人には女性のお医者さんが診てくれる病院があるのでそちらがオススメです。産婦人科でも相談に乗ってくれる場合が多いですし、まずは気の知れたお医者さんに相談してみるのも良いですよ。
「肛門科ってどんな治療が行われるんだろう・・・。」と不安に思ってしまう人もいると思うので、診断から治療までの大まかな流れをご説明します。
まずは問診でどのような症状があるかを確認します。その後、肛門を実際に診て、どのような状態か触診します。最後に肛門内部の状態を調べて結果を診断されます。
産後の痔はできるだけ早く治してしまいましょう!
痔の治療はできるだけ早くが鉄則。自然治癒する可能性はゼロではありませんが自然に治るのを待つより早期治療する方が間違いないですし、悪化してからでは長い治療や手術が必要になることも少なくありません。結果的には放置した方が手間がかかってしまう事が多いです。
また、便秘や下痢など排便にトラブルを抱えている人はまず、そちらの解決から取り組みましょう。産後は痔だけでなく便秘に悩むお母さんも多いですが、日常生活の中の習慣を少し変えるだけで便秘は解消できますよ。
私も産後は痔や便秘にずいぶん苦しめられましたが、便秘を解消し、それに伴って痔もだんだんと改善してからは日々の生活か大きな負担がスッキリ消えたように感じます。家事をしていても以前より楽に感じますし、育児も心から楽しめるようになりました。ですので、「痔なんて大した問題じゃないから・・・。」なんて我慢せず、早期解決に取り組んでみてください。
この記事が1人でも多くのお母さん達の助けになる事を祈っています。
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