「アーモンドは便秘に良い」と聞いたことはありませんか?反対に「アーモンドを食べると便秘になってしまう。」なんて事もよく耳にするので、「実際アーモンドって便秘に良いの?悪いの?」と疑問に思っている人も多いかもしれません。
実際は、アーモンドは便秘解消への効果が高く、また、ダイエットや美容、健康にすばらしい効果を発揮する“スーパーフード”で「天然のサプリメント」と呼ばれています。しかし一方、少し食べ方を間違えると、便秘が悪化してしまうばかりでなく、肌荒れや深刻な症状を引き起こしかねない事も事実なのです。アーモンドを食べて体に良い効果だけを最大限に引き出すには、その「食べ方」がとっても重要です。「アーモンドを食べて便秘を解消したい」「美容や健康も手に入れたい」そんな人はぜひ、見てください。
目次
アーモンドは便秘解消に効果的で、美容効果も高い
アーモンドはたくさんの美容、健康効果があるスーパーフードです。アーモンドを食べて得られる効果には以下のような物があります!
- 便秘解消
- ダイエット効果
- アンチエイジング効果
- 美肌効果
- むくみ予防
- 貧血の防止
- 代謝を上げる
- 生活習慣病の予防
- 骨粗しょう症の予防
- 二日酔いの軽減
こんなにたくさんのスゴイ効果があって、おいしくて食べやすいので私もよく食べるのですが、食べた後にスッキリと便秘が治る時と、逆に便秘がひどくなったり、ニキビができてしまったりする事があったんです。そうなってしまうと、全く素晴らしい効果が得られず、どうしてよい効果が得られる時とそうでない時があるのか、ずっと不思議に思っていました。
結果として、これには私の食べ方が「正しい食べ方」とは全く違っていた。という原因があったのです!
アーモンドが効くかは便秘のタイプによる?
便秘にはいくつかタイプがあり、アーモンドが効果的なのは「弛緩性便秘」というタイプです。まずはあなたがどのタイプに当てはまっているのか確認してみてください。
弛緩性便秘
便秘の中でも「弛緩性便秘」で悩んでいる人は最も多いです。
この便秘では、腹筋などの筋力が弱ったり、胃腸の動きが悪くなったりすることで、便が腸内にとどまる時間が長くなります。便がは腸にとどまっている間に水分を吸収され続けるので、便が固くなり便秘になってしまいます。
この便秘になると「お腹がすごくはっているのに排便できない」というような状態になります。
けいれん性便秘
けいれん性便秘は過敏性腸症候群の症状の1つです。この便秘はストレスや精神的な不安などが原因で、腸の一部がけいれんし狭くなってしまう事で、便がスムーズに動かなくなってしまいます。
けいれん性便秘になると、いきなり強い便意や痛みを感じたり、便秘と下痢を繰り返すなどの症状が出ます。
直腸性便秘
「スーパー便秘」とも呼ばれるこの便秘は、便秘薬を日常的に使ったり、便意を我慢することで、便意を感じるセンサーが弱まるので起こってしまいます。この便秘になると便が直腸に詰まる事で便秘になってしまいます。
この便秘は腸は正常に動いているのに、便意を感じられず排便できないというツライ状態になります。
アーモンドの便秘解消への効果
アーモンドが便秘の予防や解消に効果があると言われているのは、アーモンドに含まれる食物繊維が最大の理由です。さらに、不飽和脂肪酸も含まれており、これも便秘解消への働きがあります。
豊富な食物繊維
食物繊維には水に溶ける「水溶性食物繊維」と、水に溶けない「不溶性食物繊維」の2種類があります。アーモンド100g当たりに含まれる食物繊維の量を見てみると
- 水溶性食物繊維 0.6 g
- 不溶性食物繊維 11 g
となっています。かなり不溶性食物繊維の割合が高いですね。不溶性食物繊維は便を大きくする事で、腸のぜん動運動を促し、排便しやすい状態を作ります。
また、この食物繊維が効果的なのは「弛緩性便秘」です。「直腸性便秘」は悪化させてしまう事があるので、注意してください。「けいれん性便秘」の場合も、なり始めや症状が落ち着いてきている状態では効果的ですが、ひどい症状がある時に不溶性食物繊維を摂ってしまうと症状が悪化してしまう場合があります
この2つの食物繊維は、不溶性2に対して水溶性が1の比率が最も便秘に良いと言われています。実際にこの比率で含まれている食べ物がキウイです。
不飽和脂肪酸
アーモンドに含まれる脂分の70%ほどが「リノレン酸」と「オレイン酸」と言う不飽和脂肪酸です。これらはオリーブオイルにも含まれていて、大腸の動きを活発にし、便がスムーズに動くようになるので便秘解消に効果的です。
アーモンドは便秘以外にも様々な美容効果が!
ダイエット効果
アーモンドに含まれるビタミンB2には、体脂肪の燃焼を促し、タンパク質や糖質を分解してエネルギーへ変えることで、脂肪を溜めにくくする効果があります。また、不飽和脂肪酸は脂質ですが、体を太りにくくする効果があるのでダイエットに向いていると言えるでしょう。
ハーバード大学では、こんな研究結果が発表されています。1つのグループにはい低脂肪の食事を、もう1つのグループにはアーモンドやオリーブオイルなどの不飽和脂肪酸を摂ってもらい、それを6か月間続けました。その結果、なんと不飽和脂肪酸を摂取したグループの方が、より効率よく痩せることができたのです。しかも、その後1年たってもリバウンドも無かったようです!
アーモンドをダイエットに役立てるなら、食事の前に水と一緒に摂ると、満腹感が早く感じられ、腹持ちも良いのでおすすめです。
アンチエイジング効果
アーモンドのもう1つの素晴らしい効果がアンチエイジングです。アーモンドには抗酸化作用のあるビタミンEが豊富で、活性酸素を抑える事で、老化や、ガンの予防にも役立ちます。
また、「AGE」をたくさん生成し、あまり排出させないようにする作用もあります。「AGE」とは、「終末糖化産物」の事で、タンパク質と糖が体温によって熱せられ、生成する物質のこと。最近、老化や生活習慣病などの原因として、とても注目されています。 AGEは、シワやシミだけでなく、さまざまな病気の原因になるので、積極的に減らしていくべきでしょう!
美肌効果
「アーモンドはニキビの原因になる。」と誤解している人も多いですが、実は、皮膚の健康を維持する働きのあるビタミンB群などが含まれ、高い美肌効果があります。
むくみ予防
カリウムもアーモンドに含まれており、体内の余分な水分を出してくれる働きがあるので、むくみの予防に効果的です。
貧血になるのを防ぐ
アーモンドには鉄分と亜鉛もたくさん入っています。鉄分は貧血予防には欠かせない栄養ですし、亜鉛が不足しても貧血になってしまうので、この二つは貧血の原因をカバーしてくれます。
代謝を上げる
オレイン酸やビタミンE は血流を良くする働きも持っています。血流が良くなると代謝が良くなるので、これも痩せやすい体を作るのに役立ってくれます。
その他の効果
不飽和脂肪酸やビタミンE は動脈硬化や高血圧、心筋梗塞といった生活習慣病を予防します。
さらに、アーモンドには肝臓を守る効果と、二日酔いを軽くする効果があるので、お酒を飲む前や飲み始めにおつまみなどとして食べておくと次の日の負担が軽くなるでしょう。
アーモンドは食べ過ぎると便秘になることも・・・。
消化に悪い
ナッツ類全般に言えることですが、アーモンドはあまり消化に良くありません。消化活動が追いつかなくなると内臓に負担がかかり、便秘や下痢になってしまいます。しかし、これはあくまでも食べ過ぎた場合のみ起こる事、食べ過ぎてしまわないように気を付ける事がとても重要です。
太る
アーモンドのカロリーは、100gあたり600kcalほどで、大きさにもよりますが1粒あたり約6~7kcalです。けっこう高カロリーなんですね。ダイエット効果の高いアーモンドですが、もちろん食べ過ぎると太ってしまいます。こちらも食べる量に気を付ける事で防げます。
ニキビ
「アーモンドは油っこいから、食べるとニキビになるよ」とよく聞きますよね。しかし、アーモンドの脂質の多くがリノール酸やオレイン酸などの良質な油。これらが原因で肌荒れが起きてしまう事は考えにくいのです。また、アーモンドは皮脂を抑える効果のあるビタミンB2が豊富に含まれています。ですので本来ニキビを抑えてくれるのに役立つはずなんです。
でも、私もアーモンドを食べてニキビができた事が何度かあります。実はこれは、アーモンドに混ざっている塩や、揚げる時に使われた油が原因なのです。また、保存の状態が悪いと油が酸化し、肌荒れの原因になってしまうのです。
薬が効かなくなることがある
アーモンドはマンガンというミネラルも多く含んでいます。これを摂り過ぎると、以下のような薬が効かなくなったり、影響が出てしまう事があります。服用している場合は控えた方が良いでしょう。
- 抗生物質
- 高血圧の薬
- 精神病の薬
- 便秘薬
アーモンドを食べる量に注意して便秘を解消しましょう!
1.ちょうどいい摂取量
アーモンドの粒の大きさにもよりますが、一日に摂るべき量の目安は約20~25粒ほどです。また、この量を一度に食べと負担がかかってしまう場合があるので、2〜3回に分けて食べた方が良いですよ。食前やおやつの代わりに間食として食べるのがベストなタイミングです。
2.お店での選び方
お店で売られているアーモンドは塩漬けや砂糖漬け、揚げられた物などが多いですよね?このようなナッツを食べると塩分や糖分をかなり摂りすぎてしまいます。素焼きのアーモンドも売られているのでそちらを選ぶようにしてください。
生のアーモンドも売られていますが、「酵素抑制物質」と呼ばれる消化酵素の働きを抑える物質が含まれているので、生の場合この物質を取り除くために12時間ほど水に浸して皮を取り除かなければいけません。アーモンドの皮にもポリフェノールというアンチエイジング効果のある栄養があるので、わざわざ生アーモンドを選ぶことはないでしょう。
3.もっと効果的に食べるには
アーモンドはとても硬く、その栄養を消化して吸収するまでにとても時間がかかってしまいます。しかし、砕いて粉末にして食べると、そのまま食べるよりも倍ほど効率よく消化できるのです。
私はよく、砕いたアーモンドとはちみつをヨーグルトにかけて食べています。子の食べ方はおいしいだけでなく、ハチミツはアーモンドの消化を助ける効果があり、さらにアーモンドの食物繊維がヨーグルトの乳酸菌やビフィズス菌のエサとなるので、菌を活性化させ腸内環境を整える効果がさらにアップします。
アーモンドの粉末をサラダにかけたり、ペースト状にして醤油などと合わせると、さらにレパートリーが増え生活に取り入れやすいですよ!
4.水分といっしょに
アーモンドを食べる時に、水分を合わせて摂ると、アーモンドの食物繊維が水分を保ち腸まで運んでくれるので、固い便を柔らかくして便秘解消をさらに助けます。
5.密閉容器で保存しましょう
アーモンドの脂肪分は、空気に触れるとすぐに酸化してしまうので、保存する時は密閉できる容器に入れて保存するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?アーモンドの美容や健康への悪影響も、食べ方や量をきちんと守っていれば心配ありません。
私も以前はついつい食べ過ぎてしまう事が良くありましたが、今は「食べる前にお皿に出す」「絶対にお皿に出した量しか食べない」などのルールを自分で作り守っています。ですので、食べ過ぎる事もありませんし、毎日これらの効果を実感しています。
あなたもぜひ、アーモンドを生活に取り入れてたくさんの素晴らしい効果を実感してみてください。
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